2012年4月6日金曜日

『タイのチェンマイで聞いた、親友の突然の死!』

それは母の時と同じ朝の電話です。
チェンマイで暮らすホテルの部屋で
朝食中にリーンと電話が鳴りました。

それは外線の電話のベルです。

「もしもし。」
「みつえちゃん?」
「うん!」  
「はるかです。」  一瞬誰? でもすぐ親友の娘と解りました。
「どうしたの?タイに遊びに来たの?」 そういう年頃と思ったからです。
「ううん・・・・日本だよ。」
「そうなんだ。それで?」 どうしてここの電話番号が解ったんだろうと思いました。

「お母さんが・・・・・・・・・・・」
「お母さんがどうしたの?」 お母さんに国際電話を頼まれたと思いました。

「お母さんがね!・・・具合が悪くて・・・・」
「具合悪いの?」 なかなか言いだせない様子です。
「・・・・・・・・具合悪くて、入退院を繰り返していたんだけど・・・」
「うん、それで?」  病気のことを聞いえませんでした。

「・・・・それで・・・・・・・・・それで・・・死んじゃったの・・・」

私は、「・・・・死んじゃった?・・・いつ?」 腰ぬけそうになり、体が震えました。
「今日の朝。さっき!」

「随分・・・・・早すぎるね!」 と私は叫びました。
でもそれは現実の事です。
二人は少しの間沈黙になり・・・・・・

「どうにかして帰国するから・・・・・」 と電話を切りました。
すぐに同じホテルに滞在中の友人に話しに行きました。

 友人は、「親友の葬儀に出席しないと一生後悔するから・・・・・」
すぐ旅行会社にチケット買いに出かけました。

でもチケットはありませんでした。
大学生の春休みで、満員との事です。
がっかりして友人に伝えると

「これからお寺へお参りに行って線香を上げましょう。それで親友もきっと解ってくれるから・・ね?」
それで諦めようと思い、親友のご主人に事情の電話しました。

そしてその日の夕方の暗くなり始めた頃に
親友の葬儀に出ないのが
 
”一生後悔するっぞ!” と胸に迫ってきました。
 ”一生” です。

”後悔”は、自分にとって一番厭な事です。
その年、桜は早目に咲いた3月の事です。

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